世界が騒然!本当にあった㊙衝撃ファイルで放送のノースウエスト85便緊急着陸は何があったのか?どんな結末になったのでしょうか?
突然コントロール不能になってしまった機体を緊急着陸させようとするが、よき予期せぬ予測不能の事態が襲い掛かってくる、果たして結果は?無事に着陸できたのか?404名の命は?
気になる結末をまとめました。
ノースウエスト85便・事故経過
ノースウエスト85便に使用されたのはボーイング747-451型機で、ミシガン州ロームルス デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港を出発し、日本の成田空港に向かった飛行機でした。
デトロイトの空港を出発し3時間後ほど経った頃、高度は10000mのところで異常が発生した。その時は離陸と着陸を担当するハンソン機長(訓練教官兼務)と副操縦士が休憩に入り、交代機長と副操縦士に操縦を交代したばかりだった。
突然、機体が激しく揺れだしたのだ。機体に何が起きたのか?
機体の様子は30~40度左に傾いた状態なので始めはエンジンに故障が生じたと考えたが、すぐにエンジンは正常と判判明し、手動運転に切り替えたが、制御することが出来ず、方法舵が故障していると想定する。以前にも方向舵の故障で墜落した事故があったため、焦る。現在飛んでいる場所は海の上なのだ。墜落すると海に沈むことになってしまう。
上下2枚に分かれた方向舵(ラダー)のうち下側の方向舵が左方向一杯に振れて制御できなくなり、操縦が不安定となっていた。
機体は左に傾いたままのため、機長がなんとか操縦管で何とか水平を保っているが成田までは6時間…この状態で飛行し続けるのは無理があると判断する。
このことによって緊急宣言をし目的地以外の場所に着陸する言わば「緊急着陸」の対処を始めるが、飛行機は北アメリカとアジアの間の無線不感帯で電波が弱く連絡を取ることが出来なかった。
そこで、フランク機長が近隣を飛行している機体がいないか呼びかけてみると、アラスカ付近を飛行していたNW19便がNW85便と連絡を取って何とか連絡を入れることに成功した。
フランク機長の体力消耗からハンソン機長に運転を交代するが、方向舵がこれ以上損傷しないよう運航も慎重になる、方向舵に少しでも影響がないよう高度を下げるが、機体を支えているハンソン機長の足が痙攣し始め相当な負荷がかかっていることが伺えた。
アンカレッジ国際空港とようやく連絡が取れた時、アンカレッジ空港周辺の空は他の飛行機が多く待機していたため着陸不可な状態であったが、何とか緊急ということを伝え他の飛行機を待機させ、85便を着陸優先の許可をもらった。
着陸準備を整えるが、着陸するために速度を落とすと機体のコントロールがどんどんとれなくなり機体が揺れだす。そこで機長が判断したことは、通常の速度よりも速度をあげて着陸することだ。機体の安定はするが、滑走路を超えてしまう可能性も高くなってしまうが、1番安全に着陸する方法はこれしかなかった。
猛スピードで滑走路に入っていく機体、そして急ブレーキをかける・・・
なんとか無事に止まることができ、乗客乗員全ての人が無事に生還することができた。
ノースウエスト85便・緊急着陸
連絡を終えたシニア機長は操縦室に戻り交代し、手動で操縦した。4人が緊急着陸に備え、それぞれの役割を把握し、作業にあたった。
シニア機長…実際の操縦とミネアポリスとの連絡
交代副操縦士…無線交信及び操縦(機長が休憩する間)
交代機長…客室への連絡
シニア副操縦士…エンジン操作及びマニュアル等の確認
そして、無事にテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港に着陸させた。
ノースウエスト85便が墜落せずに、無事に着陸できた要因は、機体の方向舵が通常の1枚ではなく上下2枚に分割されていた事にあった。
ノースウエスト85便・事故原因
動力制御モジュールの中の金属疲労による亀裂があり、下部ラダーの制御モジュールを囲む鋳造金属の筐体が破損し、ヨー・ダンパーのアクチュエーターを格納していた制御モジュールの筐体の後部の一端が、筐体の本体部分から外れていた。
よって、中のピストンが外にはみ出し、元に戻らなかったため、下部ラダーが片側に寄ってしまった状態になってしまっていた。
このことは、目視で発見できる種類の破損ではない非常に困難なものだった。
その一方でこの機体は、ボーイング-400シリーズの初号機で、納入前に試験飛行を1年半以上実施しているため、想定以上の負荷が掛かった分、金属疲労が他の同型機より進んでいる可能性も指摘された。
NTSBは可能性の高い原因として「下部方向舵の動力制御装置の金属疲労による破断の結果が引き起こした下部方向舵の操作不能」と裁定した。
ノースウエスト85便緊急着陸事故のまとめ
- ノースウエスト85便は突然コントロールを失ってしまう
- 原因は方向舵が左方向一杯に振れて制御不能になったこと
- すぐに緊急着陸の判断をした
- 機長らが的確な行動をとったことで無事に着陸できた
- 事故調査では目視で見つけられない部品の劣化が報告された
このような事故の対処は本当に難しいと思いますが、機長らの瞬時の判断と行動や客室乗務員の対応も含めて素晴らしい物だったのだと思います。
乗客としては祈るしかない状況なので想像するだけで恐ろしいですが、本当に無事に着陸出来てよかったと結果を知ってホッとしましたね。